格安SIMの通信速度が遅いときの原因と対処法【2026年9月】

格安SIM/設定・トラブル解決

格安SIMの通信速度が遅いときの原因と対処法【2026年9月】

執筆:ギガ脳(格安SIM業界・現役エンジニア) 公開:2026年9月23日 更新:2026年9月23日 読了目安:約6分

格安SIMに乗り換えたら、お昼だけ極端に遅くなる。そんな経験はありませんか。実はこれ、回線を借りて提供する格安SIM(MVNO)に共通する仕組み上の弱点です。業界の中の人として、遅さの原因を切り分ける方法と、今すぐできる対処法を正直に整理しました。

本記事はアフィリエイト広告を含みます
結論

お昼(12時台)だけ遅いなら、回線の混雑が原因である可能性が高く、端末側の操作では根本的に解決できません。一方、時間帯を問わず常に遅い場合は、データ容量の使い切りや通信環境に原因があることが多く、対処で改善できます。

01

なぜ格安SIMは昼に遅くなるのか

WHY SLOW

格安SIMの多くはMVNOと呼ばれ、ドコモ・au・ソフトバンクなどのMNOから回線の一部を借りてサービスを提供しています。MVNOが借りている通信の通り道(帯域)には上限があり、契約者が一斉にスマホを使う時間帯にはその通り道が埋まって、速度が落ちます。

特に影響が出やすいのが、昼休みの12時台です。これは特定の1社だけの問題ではなく、回線を借りる仕組みそのものから来る傾向です。

実測値で見る「昼の落ち込み」
  • IIJmio(MVNO)直近3ヶ月の平均下り60.04Mbpsに対し、昼12時台は15.96Mbps。平均の約4分の1まで落ちる
  • povo(auのオンライン専用ブランド)平均下り112.59Mbpsに対し、昼12時台は82.84Mbps。落ち込みは平均の約7割にとどまる

出典:みんなのネット回線速度(みんそく)IIJmio(2026年9月23日時点)/同・povo(2026年9月時点)。いずれも利用者が投稿した直近3ヶ月の実測値の平均で、場所や端末によって結果は変わります。

02

まず確認すること

CHECK FIRST

対処に入る前に、遅さのパターンを切り分けます。

確認するポイント
  • 時間帯昼12時台だけ遅いか、それとも常に遅いか。時間帯限定なら回線混雑の可能性が高くなります。
  • 場所特定の場所(地下・建物内)だけ遅いか、どこでも遅いか。場所限定ならエリア・電波状況の問題です。
  • Wi-Fi利用時Wi-Fiに切り替えても遅いか。Wi-Fiでも遅ければ、自宅回線側の問題である可能性があります。
  • データ容量契約プランの月間データ容量を使い切っていないか。使い切ると速度制限がかかる契約が一般的です。
03

対処手順4ステップ

HOW TO FIX

端末側でできる対処を、試しやすい順に並べました。

1

データ残量を確認する

契約している事業者のアプリやマイページで、当月のデータ使用量が上限に達していないか確認します。速度制限に切り替わっている場合、そこが速度低下の直接原因です。

目安:3分
2

機内モードのオン・オフを試す

電波の掴み直しになり、一時的な不調が改善することがあります。

目安:1分
3

裏で通信しているアプリを止める

バックグラウンドで写真のバックアップやアプリの自動更新が動いていると、帯域を消費します。一度止めて改善するか確認します。

目安:2分
4

時間と場所を変えて測定する

速度測定アプリやサイトで、昼と夜、自宅と外出先の数値を比べます。昼だけ極端に低ければ回線混雑、場所で差が出るならエリアの問題と切り分けられます。

目安:5分
04

根本的に解決したいとき

LONG TERM

時間帯限定の混雑が原因で、日常的に困っている場合は、端末側の対処だけでは限界があります。根本的な解決には、契約先そのものを見直す選択肢があります。

MNOが自社回線で運営するサービスを選ぶ。楽天モバイル(自社回線のMNO)、ahamo・povo・LINEMO(オンライン専用ブランド)、ワイモバイル・UQモバイル(サブブランド)は、回線を借りる立場のMVNOと違い、昼でも速度が落ちにくい傾向があります。

MVNOの中で比べる。同じMVNOでも、契約者数に対してどれだけ帯域を確保しているかは事業者ごとに違います。乗り換え前に、実測データを公開しているサイトで昼12時台の速度を比べておくと失敗しにくくなります。

完璧な格安SIMはなく、昼の速度を取るか月額の安さを取るかのトレードオフになります。どちらを優先するかを先に決めておくと、選びやすくなります。

05

よくある質問

FAQ
問昼だけ遅いのは故障ですか。+-
故障ではなく、回線の混雑による一時的な速度低下であることがほとんどです。回線を借りて提供するMVNOに共通する傾向で、時間帯が過ぎれば速度が戻ります。
問格安SIMはすべて同じくらい遅くなりますか。+-
事業者によって差があります。借りている帯域の量や契約者数によって、昼の速度低下の幅は変わります。MNOが自社回線で運営するオンライン専用ブランドやサブブランドは、落ち込みが小さい傾向です。
問速度制限とは何ですか。+-
契約している月間データ容量を使い切った際に、速度が一定の低い値に制限される仕組みです。多くの事業者で採用されており、翌月まで解除されないか、追加のデータ購入で解除できる場合があります。
問Wi-Fiに繋いでも遅い場合はどうすればいいですか。+-
その場合は格安SIM側ではなく、自宅の固定回線やルーターに原因がある可能性が高いです。ルーターの再起動や、契約している固定回線の混雑状況を確認してください。
問速度制限中でも使える機能はありますか。+-
制限後の速度によりますが、メッセージアプリのテキストのやり取りは比較的使えることが多いです。動画視聴や大きなファイルのダウンロード、画像の多いサイトの表示は厳しくなります。
問乗り換えれば必ず速くなりますか。+-
必ずとは言えません。乗り換え先の回線状況や利用者数によって結果は変わります。乗り換え前に実測データを確認し、自分がよく使う時間帯・場所の傾向に近い事業者を選ぶことが失敗を減らすポイントです。
06

まとめ

SUMMARY
○昼12時台だけ遅いなら回線混雑、常に遅いならデータ残量や環境側の問題を疑う
○MVNOが昼に遅くなるのは、借りている帯域に上限があるため
○実測ではMVNOが平均の約4分の1まで落ちる例もあり、MNO系は落ち込みが小さい
○データ残量の確認・機内モード・裏の通信の停止で改善することもある
○根本的に解決したいなら、昼の実測値を比べたうえで乗り換えも選択肢
LAST WORD

昼の速度を重視するなら、
比べてから選ぼう。

MNOが自社回線で運営するサービスの評判を、弱点まで含めて検証しています。

※本サイトはアフィリエイト広告を含みます。

コメントを残す

推SIM変をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む